ゲージを使用する理由
ゲージを使用して、ワークを測定する理由はあくまで効率化を図る点にあります。
上記のワークの場合、底面を基準に測定を行いますが、この写真野ワークでは底面が平行な部分がない為に測定の基準が出しにくく、測定項目としてあった穴位置精度を測定することが難しくなっていました。これまでは、特定の検査技能者に依存することで測定を行っており、生産性が高い状況ではありませんでした。その為、ゲージにより検査を誰でも・簡単に・素早く測定ができるように、測定ゲージ.comがワークからゲージの形状・仕様について提案をしました。
実際にワークを測定の作業工程
ワークの測定を行う場合には上記のようにワークの固定を行い、測定をしています。今回の測定項目は上部から見える穴位置の精度と、下記写真にあるような横方向の穴位置精度となっています。
その結果、測定の仕様として基準となる穴位置を2点決め、そこでワークを固定し、穴位置の測定を行いました。
測定においては、上記のようなダイヤルゲージを用いて加工を行います。各穴径ごとに測定を行うために異なるゲージを仕様する設計となっています。その為、上記のようなホルダーを製作し、お客様に提供しています。
上記は、穴位置の測定を行っている様子となりますが、実際に測定を行う際には、この番号のゲージはこの位置の測定をするというように指定を行っていて、誰でも測定ができるように設計をしており、作業としては穴位置にダイヤルゲージを嵌めこんで「くるくる」回すだけで測定ができるように設計をしました。この結果、側面の穴位置測定や中心位置の測定など、特定の部位の「難易度が高い」「難しい」というようなこともなく、きっちりと測定をしたい部分を効率よく測定することができます。