用語解説

JIS規格には“測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)”という名称で記載がされており、当社ではこれに準拠し、ゲージの提案を行っています。今回は、同軸度をメインに説明をしていきます。同軸度の定義は、右に記載をしている通りで、簡単に言うと“データムで示す軸線からのズレ”を示すものです。つまり、測定においては製品図面上にあるデータム軸に対して、測定対象軸を基準に指定した数値内に収まっているのか?を検査することになります。

次に、測定対象となるワークの形状について。主に同軸度が求められるのはデータムに対して「軸が平行であり、かつ指定の範囲の公差内に入っていること」「貫通穴もしくは止まり穴が平行であり、かつ指定の範囲の公差内に入っていること」 の2つパターンがあります。次ページでは、JIS規格に準拠した測定方法と、測定に適したゲージをご紹介いたします。

ここからは、同軸度の測定方法について紹介していきます。同軸度の測定の場合、一般的には、データム軸となる軸を回転させ、測定対象部にダイヤルゲージの測定子を当てて測定を行います。その際に、最大値・最小値の測定結果が同軸度としての結果となります。ただし、同軸度の測定対象には、以下の2点があり、各々において測定方法に若干の違いがあります。

例えば、 測定対象が軸の場合には、データム軸Aがガタ無くしっくり入る機能ゲージ(円筒穴)に入れ、公差指示がある軸の外周の頂点にダイヤルゲージをあてがい、測定物を回転させ、最大値と最小値を求めます。所要の軸線上で複数回同じ事を繰り返し、その中の最大差を同軸度とします。穴の場合には、その反対で、差し込むタイプの機能ゲージでワークを固定し、ゲージを回転させることで、測定を行います。下記には当社のゲージを紹介しています。

 

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同軸度を測定中

上記のように測定用の治具を入れ、測定しています。これ以外にも当社で製作したゲージ製品を紹介しています。

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